私たちはかなり旅慣れている方だと思います。
あちこちでの観光名所を訪れることも、
レンタカーで好き勝手に行動することも多々あります。
そんな私たちでさえも、この『リアルキューバ』には感動しました。
参加する前にはかなりの不安がありました。
と言っても、言葉や環境に対してではなく体力に対するものです。
家内は私より年下とはいえ若くはない。
私はといえば、60歳を過ぎています。
運動不足に加え、車に乗って移動することはあっても、
自転車に乗るなんてここ10年ほどはなかったからです。
しかし、私ですら苦しむことはほとんどありませんでした。
行程のほぼすべてが平地でしたし、上り坂だと感じることはありませんでした。
難点を強いて言えば、汗が出る程度。
そうそう、タオルを持って行った方がいいですよ。
息子は汗だくになってましたから。
私たちの心に一番沁みたのは、私たち3人に同行してくださったキューバ人のガイドさん2人。
ひとりは日本語を独学で学んだ(大半は日本のアニメで勉強したそうです!)という
とっても優しそうな青年。
すべて通訳してくれてましたが、日本人かと思うほど日本語がうまい!
もうひとりは、移動中にあちこちから声がかかる程顔が広い、
F1のダニエル・リカルドそっくりのミスタースマイル。
先導してくれたのですが、細やかな気遣いがあり、
止まるときも曲がるときも丁寧に指示してくれてました。
ほんとに明るくてポジティブな発言ばかりでしたし、気持ちのいい青年でした。
どの国に行っても繁華街は似たようなものですし、
名所へ行ってもそんなに大きな感動を得ることはあまりありません(私だけ?)。
しかし、毎回旅行して心が欲するのは『ここに住んでいる人たちの暮らしぶり』なんです。
もう少し踏み込めるならば『心と心のふれあい』も。
ガイドしてくれたふたりの心には、とても感動しました。
貧しい人たちが多いこの国で、前向きな発言と行動と深い国際感覚。
こんな若者がいるのなら、この国は大丈夫だし発展していくだろうと感じたツアーでした。
ちょっと疲れたときに立ち寄ってくれた時に飲んだ、
『さとうきびのジュース』の味は格別でした。
ふつうに繁華街でショッピングするような旅行では、絶対味わえないもの。
目の前でさとうきびをひいて直接飲ませてくれるあのジュースは、
決して忘れないでしょう。